あまり知られていませんが、フリーウェイ(高速道路)の走り方 アメリカ(ハワイ)交通ルール


フリーウェイってどうやって走るの?

通行方法にルールはあるの?

料金は無料なの?

 

レンタカーを借りて、いきなりフリーウェイ(高速道路)に上がるのって緊張しますよね。

左ハンドルの車で右側通行、ウインカーは左手で操作、運転席側から本線への合流、車線数が多いところでは片側6車線、数字はマイル表示、案内標識は英語表記・・・

 

でも安心してください。

アメリカ(ハワイ)はルールが明確です。

合流地点や車線変更時にウインカーを出せば、きちんと入れてくれます。

譲り合いの精神が備わっているというか、当たり前のことをサラりとこなしてくれる大人の余裕さを感じます。

 

フリーウェイは日本の「高速道路」に相当する道路になります。その名の通り、通行料金は"無料"です。

 

ハワイ州ではオアフ島にH-1号線,H-2号線,H-3号線,H201号線の4路線があります。

アメリカのインターステイトハイウェイ(州間高速道路)と同じ格付けで、頭文字にハワイ州を表す(H)が付いています。


◆標識について

 

フリーウェイの標識は、出入口の案内表示、目的地までの距離、走行車線の案内表示があります。

日本の「高速道路」の標識に似ているので分かりやすいと思います。

 

高速で走行しながら英語表記の地名を読み取ることになるので、アルファベットの綴りを覚えておく必要があります。

距離やスピードの数字はマイル表示になるので、頭の中をマイルに変換しておく必要があります。<1マイル=1.6キロ>


◆制限速度について

 

フリーウェイの最高速度は路線やエリアによって異なります。

 

大まかな制限速度は、

・フリーウェイ:時速45~60mile=時速72~96km

・郊外:時速35~40mile=時速56~64km

・街中:時速15~25mile=時速24~40km

 

<1マイル=1.6キロ>

 

実際にH-1号線やH-3号線で、スピードガンを構えた白バイの警察官が速度超過の取締りしているのを目撃したことがあります。

法定速度で走りましょう!


◆出入口のランプについて

 

フリーウェイの出入口は通常右側にきます。片方向だけの出入口も多数あります。

出口の標識は約2マイル手前から設置されています。出口には番号が付いていますが、この番号はフリーウェイの起点からのマイル数を表しています。

 

例えば、ホノルルを中心に東西の主要エリアを結ぶH-1号線をダニエル・K・イノウエ空港(ホノルル空港)からワイキキに行くときは「EXIT 23」で降りますが、起点(カポレイ)から23マイル(=36.8キロ)地点にある出口となります。

 

出口が近づいてきたら早めに右側に車線変更しておき、出口番号を確認して出口車線に入ります。

 

フリーウェイを走行する前に、どの入口番号から上がって、どの出口番号で降りるのか?

出発地から入口番号までの道のり、出口番号から目的地までの道順を予め地図またはカーナビ,スマホで調べておく必要があります。


◆車線変更について

 

本線では中央分離帯側(運転席側)が追い越し車線になります。

前の車両を追い越すときは左側の車線から追い越します。

他の路線と合流・分岐するジャンクションでは、右側からだけではなく、左側から合流・分岐する場合もあり、複数の車線が合流・分岐する場合もあります。

 

白線が実線のところでは車線変更ができません。点線のところで車線変更を行います。

 

過去にH-1号線からH-2号線に乗り換えるとき、右側から分岐していくと思い込み、右から2番目の車線を走っていたら、なんと一番左側の車線が分岐になっていました。

一番左側の車線まで進むには速度差が大きく、車線変更の距離も足りなかったので、次のランプで降りて下道を走り抜け、再びH-2号線の入口ランプに向かいました。

 

失敗話しをもうひとつ。

ホノルル空港でレンタカーを借り、H-1号線を西に向かう途中、最初のジャンクションで車線変更に失敗しました。道なりに進んでいくと、まさかの米軍基地!

パールハーバー・ヒッカム空軍基地に到着しました。検問所で恐る恐る、武装した兵士にID(パスポート)を手渡し、基地の中でUターンさせてもらいました。

 

車線変更するときは、自分が進みたい案内標識を目で追いかけましょう。

 

注意点として、日本では車線変更のお礼として"ありがとうハザード"を点滅させますが、アメリカ(ハワイ)では間違いとなります。

ハザード(hazard)ランプは文字通り、緊急時のときしか使いません。

道を譲ってもらったときは、軽く手を振るのがあいさつとなります。


◆車線について

 

路線とエリアによって車線数は異なります。

車線数は、片側2車線から6車線まであります。

日本とは逆の考え方になり、左手側(左ハンドルの運転席側・中央分離帯側)が追い越し車線になります。

 

注意点としては、一部の区間で走行レーンのルールがあります。

HOV LANE(ホブレーン)やCAR POOL LANE(カープールレーン)、EXPRESS LANE(エクスプレスレーン)が存在します。

 

HOV(ホブ)とは"High Occupancy Vehicle"の略語で、高い占有率の車両(複数人が乗車している)を意味します。

CAR POOL(カープール)とは自動車の相乗りを意味します。

 

これらのレーンは、特定の車両または特定の人数が乗っている車両のみが通行することができます。通勤時間帯の渋滞緩和のためのシステムです。

センターライン側の車線が対象となり、中央分離帯側に"ダイヤマーク"の標識があり、路面にも"ダイヤマーク"の表示があります。

標識には該当する時間帯と人数が記されています。

違反すると高額の罰金の対象となるので注意が必要です!


"ダイヤマーク"の標識と路面表示

 

EXPRESS LANE

OPEN 5:30~9:00AM

 

HOV LANE 2

OR MORE

OPEN 5:30~9:00

 

時間帯は午前5時30から午前9時まで

2名以上の乗車のみ通行可

 


HOV LANE(ホブレーン)の標識

 

LEFT LANE

HOV 2+ ONLY

5:30AM-9AM

EXCEPT SAT SUN & HOL

MOTERCYCLES ALLOWED

 

一番左側の車線は、2名以上の乗車のみ通行可

時間帯は午前5時30から午前9時まで

土・日・祝日を除く

バイクも通行可

 

 


EXPRESS LANE(エクスプレスレーン)の標識

 

EXPRESS LANE

OPEN WHEN FLASHING

BUSES AND 2 RIDER

CAR POOLS ONLY

 

点滅時に通行可

バスと2名乗車のバイク、カープール車両のみ通行可

 


正しいルールやマナーを学んで、楽しいドライブ&ツーリングを満喫しましょう。

旅のはじまりはモーターサイクル。

 

自由への扉をひらこう。