"いつの日か海外でバイクに乗ってやるぞ~"と強く想い続けてきました。
そして、2010年10月にそのチャンスは訪れました。
はじめての海外ツーリングに挑戦した国はアメリカ。ハワイのオアフ島でした。
はじめての挑戦なので疑問がいくつも湧いてきました。
・免許は必要なのか?
・どこでバイクをレンタルするのか?
・バイクの車種は何があるのか?
・異国の地はどうやって走ればいいのか?
・アメリカの交通ルールはどうなっているのか?
・ヘルメットは被る必要があるのか?
・ガソリンはどこで給油するのか?
分からないことばかりです。
ホームページが日本語で制作されていた「ハワイ チェイス レンタルズ」が目に留まりました。
取り扱っている車両は多種多様で、アメリカのハーレーからヨーロッパ車に日本車まで色々ありました。
これまで自分が乗ってきたバイクは、レプリカやネイキッド系ばかり。
アメリカンは眺めるばかりで一度も乗ったことがありませんでした。
でも、常夏のハワイを走るなら・・・
人生に一度はハーレーに乗ってみたい!
とはいえ、いきなりチョッパースタイルのアメリカンのライディング・ポジションでは不安がありすぎます。
ハーレーの知識は何も持ち合わせていなかったので調べることにしました。
ありました!
ビッグツイン系とは設計が異なる空冷OHV2バルブ45度V型2気筒を、コンパクトなダブルクレドールフレームにラバーマウントするスポーツスターファミリーを見つけました。
Harley-Davidson Sportster XR1200X
(ハーレーダビッドソン スポーツスター XR1200X)
XR1200はフラットトラックレーサーXR750をモチーフにつくられたモデルで、スポーティな足回りに合わせて、エンジンもビューエル系パーツの投入で能力が上げられています。
このライディング・ポジションならばネイキッド系にも近く、操縦性にも違和感はないだろうと思い、ネットで予約することにしました。
交通ルールとしては、目を守るためのサングラスやゴーグルの装着が義務化されていましたが、ヘルメットの義務はありませんでした。
古い映画になりますが、ターミネータのシュワちゃんがサングラス姿でハーレーに跨ってるイメージです。
これまでずっとヘルメットを被ってきたので、いざサングラスだけでもOK!と言われても、何だか心配になってしまいます。ハーレーに似合うヘルメットもありません。
悩んだ挙句、いつも通りのスタイルで行こう!と思い、スーツケースにヘルメット,グローブ,皮ジャケット,皮パン,ブーツすべてを詰め込んでいきました。
行きの段階でスーツケースの半分近くはバイク用品で既にいっぱいです。
レンタル当日、ワイキキDFSギャラリア近くのショップ「ハワイ チェイス レンタルズ」を訪れました。
CHASE HAWAII RENTALS
355 Royal Hawaiian Ave.Honolulu
ショップには予約を入れておいた、Harley-Davidson Sportster XR1200とHarley-Davidson Sportster XL1200Cの2台が準備されていました。
車両の説明は英語でしたが、モーターサイクルは万国共通の乗り物。なんとなく言っていることは理解できました。
返却前に立ち寄るガソリンスタンドとプレミアムを満タンにしておいてね~と親切に教えてくれました。
最寄りのガソリンスタンドは、カラカウア通りの「アロハ アイランド マート」になります。
コンビニが併設されたガソリンスタンドです。
返却前にここに立ち寄ってガソリンを満タンにします。
はじめてのハーレーに跨り、セルボタンを押すと、ゆっくりとそして如何にも重たそうなクランキングがグゥフォングゥフォンと咳き込みように始まります。
エンジンに火が入ると、猛獣が目覚めたかのようにむくっと車体が起き上がり、エンジンの振動がハンドルから腕・全身へと伝わってきます。顔の頬も二の腕もエンジンの振動に同調してユッサユッサと揺さぶられます。これまで体験したことのないアイドリングに、いろんな部品がどっかに飛んでいくんじゃないか?と驚きました。
アイドリングの激しい鼓動に、驚きやら感動やら笑いやら色々な感情が入り混じります。こんな調子で走り出したら走行中にバイクも体もバラバラに分解してしまうんじゃないか?と思い、スロットルを開けて吹かし始めると、これまたビックリしました。
回転数の上昇に伴って振動が整いはじめ、荒々しかった猛獣が手懐けられた従順な動物かのように大人しくなっていきます。
これがハーレーのエンジン、鉄馬たる所以なのか~としきりに感動しました。
ハワイの大まかな速度制限は、
・街中:時速15~25マイル
・郊外:時速35~40マイル
・フリーウェイ:時速45~60マイル
トランスミッションは5速。
案内標識の速度制限に従い、ゆっくりドコドコと走っていくと、とても気持ちいいことが分かってきます。
低回転では体中が揺さぶられるかのような心地良い振動を感じられ、高回転では振動がピタッと収まりビシっと走る様は不思議な乗り物です。
クセになりそうな快感が味わえます。
ゆっくりとまったりと流すくらいのスピードが丁度いいです。
バイクの良いところは気軽に立ち止まって景色を眺められるところ。
通り過ぎても、道を間違えても、Uターンして気軽に戻ってくることができます。
間違えた道ほど絶景に出逢うチャンスが生まれます。
路肩の空き地にハーレーをちょこんと停めて、暫しの間、雄大な景色にココロを委ねます。
"いつの日かアメリカ本土の雄大な大地をハーレーでドコドコとクルージングしたい!"と思いました。
正しいルールやマナーを学んで、楽しいドライブ&ツーリングを満喫しましょう
旅のはじまりはモーターサイクル。
自由への扉をひらこう。