心にのこる風景 若草山


■若草山

世界遺産「春日山原始林」の中をゆく"奈良奥山ドライブウェイ"

奈良市の奈良公園近くにある芝生を纏った標高342mの若草山。

 

山頂からは素晴らしい眺望が楽しめます!

 

笠を三つ重ねたような姿で三笠山とも呼ばれます。山頂展望台は三重目に位置します。

若草山では毎年1月に「山焼き」が行われています。

 

"奈良奥山ドライブウェイ"の営業時間は、8時~23時。朝一番に料金所に入り、山頂駐車場まで走りました。

 

ドライブウェイのコースは3パターンあります。

①A~B:新若草山コース(舗装路)

②B~C:奈良奥山コース(未舗装で一方通行)

③C~D:高円寺コース

 

今回は、舗装路の①新若草山コースを選びました。二輪車の通行料金は380円。走行距離は片道3.7Kmです。正倉院北側の新若草山料金所をスタートし、途中に東大寺大仏殿など奈良市街の景色を眺めながら、山頂駐車場まで向かいます。

道路を鹿が横切ったりするので、スピードはまったく出せません。ゆっくり景色を堪能しながらコースを登っていきます。

 

朝一番なので山頂駐車場には誰もいませんでした。駐車場には自販機や水洗トイレがあります。この駐車場にも鹿がいました。

バイクを停めて遊歩道を300mほど登ると"若草山頂展望台"に到着します。

 

圧巻の景色が広がります!

 


駐車場の自販機で買った缶コーヒーを片手に、ベンチに腰掛けて、南方に広がる街並みをゆったりと眺めます。

 

鹿も人に慣れているのでしょうか?

同じ空間に共存し、景色に溶け込んでいます。

 

ゴミ拾いをしている方に出会い、朝の挨拶をしました。山頂がとても綺麗に保たれている理由が良く分かります。

 

山頂の北方には前方後円墳である史跡「鶯塚古墳」があります。

 

視界を遮るものがなく、360度ぐるりの景色が楽しめます。

 

南方に広がる奈良市街の街並みや東大寺の大仏殿を眺めていると、ふと古の"平城京"が思い出されました。

下から吹き上げる風を感じ取りながら、1300年前の古の人たちもこの山頂に登り、ここから平城京の街並みを眺めていたのでしょうか。

 

今回は朝一番の眺望を楽しみましたが、遠くの生駒山に沈む夕景や、日が落ちた後の奈良盆地の夜景も眺めてみたいなと思いました。

 

若草山頂から眺める夜景は"新日本三大夜景"のひとつに選ばれています。

 


<平城京メモ>

 

奈良時代の日本の首都。元明天皇が律令(りつりょう)制に基づいた政治を行う中心地として、西暦710年に藤原京から遷都するにあたり、唐の都長安城を模倣して大和国に建造された都城。西暦785年長岡京に遷都されるまで都として政治の中枢を担いました。

平城京の総範囲は、東西約4.3km(外京を含めると約6.3km)南北約4.7km(北辺坊を除く)に及ぶ広大なもの。平城京の都市計画は「条坊制」といわれ、東西8坊の面積を持ち、中央を南北に走る朱雀大路によって左京・右京に二分され、さらに南北・東西を大路・小路によって碁盤の目のように方格に区分され、全域が72坊に区画設定されました。東西の列を条、南北の列を坊とよび、坊の一辺は180丈を成し、これが東西・南北3本ずつの小路で16町に区分されました。

 


<夜景メモ>

 

■日本三大夜景

・函館山(函館)

・摩耶山(神戸)

・稲佐山(長崎)

 

■新日本三大夜景

・笛吹川フルーツ公園(山梨)

・若草山(奈良)

・皿倉山(北九州)

 


■若草山(奈良奥山ドライブウェイ)


旅のはじまりはモーターサイクル。

 

自由への扉をひらこう。